四国お遍路88か所を12月10日(土)に結願しました。

結論から言えば、「あなたは、あなたの今を生きろ」ということの深掘り掘削作業がお遍路。

 

過去も未来もない、悩み抜いて、今を肯定して生きよう、そういうシンプルにおちついた。病気なら、病気のありのままの自分を悩み抜いて生きようということ。

 

鮭がなんで元の川に帰ってくるか、それは鮭におたずねしてもわからない、鮭はただ今を一生懸命必死で生きていて、一生必死で泳いだら生まれた川にもどってくるんだろう。そのメカニズムを論じてもいたしかたない、人は同じような事を日常でやってしまっている。ありのまま今を生きるシンプルでイイ、やっていれば元の川に帰れると信じれるのは才能だ。

 

人間は同じポテンシャルを持って生まれてくる。子供のころから1万時間同じことをやっていたら、プロという領域に達する人は多いだろうし、フランスのバーゼルあたりにすんでいれば、フランス語、ドイツ語、英語、イタリア語の4カ国語くらいなんなくしゃべれるだろう。

 

神様は自分に必要のないものは与えてない、そう割り切ったらどうだろうと思えてきた。「今もってないのは、必要ない」それでいいではないか、そう思えるのも才能で有り、才能は運命と同義語だと思う。自分の今を信じて、悩み抜いて 勝負をかけるのだ。「悩む」の先に「考える」がうまれ、情熱という無敵がたちあがる。

 

いろいろな教えは自分の中にあるだろう、ただし自分探ししても出会えない、ココが肝。自分の中に真理や悟りを持ってないからね(笑)。教えは自分の外にある。そのひとつの考え方や体験として、キッカケとしてお遍路がある。1,200年お遍路は続いている。

 

毎日、出会うのは他人だ。関わりたくない他人に関わらないと、人間は変われない。他人は100人中99人が敵かもしれない。他人に理不尽の饅頭を食わされ、心に土足で入りこまれ、他人にボコボコにされる。それでも、そんなときにね、一人が味方をしてくれたらどうだろう、僕は生きていけれるのだ。その一人と出会える、出会えないかがどんだけ大事か・・・。99人が敵をやり過ごせばきっと味方に会える、そう信じて今を進むしかないよ。きっとその一人は、優しいだろうね。

 

世間で「私は一人が好き」という人がたくさんいる、嘘だ(笑)砥部動物園のカバの口にでも頭をいれて、喰われてしまえ。山の中で自給自足で、ネアンデルタール人とでも暮らせば良い。ほんと、だれかと一緒にいた方が楽しいよ、病気でもしてみればわかるくせにね・・・。この往生際のわるい奴、素直になろうよね。

 

お遍路で、お遍路転がしといわれる岩屋寺を登ったときに、同行二人の杖のありがたさを知った。ひとりじゃないというのはありがたい(お遍路ではお杖はお大師様)。本堂にお参りして本尊の前では、その場所では嘘をつけない空気があった。お遍路はそういうところが面白い。だから不思議と自然に本尊の前では「謙虚」になれた。これは一番の収穫だと思っている。

 

16回のお遍路バスツアー、この世ならざるものここにあり。

「おかげさまで少し謙虚になれました、無事結願ありがとうございます」と僕は最後にお遍路で手を合わせた。

 

「おかげさまで」イイ言葉ですね。

 

ありがとうございました。

2016年 お遍路関連 読書リスト

空海
『三教指帰』  むずかしいけど、お遍路の原点

佐藤光代
『 私のお遍路日記』 これを読んで僕にもできるがうまれる

家田荘子
『四十八カ所 つなぎへんろ』 お遍路日記、極道の妻編(笑)

平幡良雄
『四国遍路 』 ※いつもお遍路に持参、年代本

五木寛之
『親鸞(上)』  親鸞は読み出すととまらない
『親鸞(下)』
『親鸞 青春篇(上)』
『親鸞 青春篇(下)』
『親鸞 激動篇(上)』
『親鸞 激動篇(下)』
『大河の一滴』  名著!
『自力と他力』  他力とは他人の力じゃない!!

梅原 猛
『歎異抄』  はい、親鸞はこれでよくわかります

司馬遼太郎
『空海の風景(上)』  最澄と空海を比べたような本
『空海の風景(下)』  司馬ワールド

森三樹三郎訳
『荘子』  ところどころかいつまんで読んでます。人生の名著!!

ドリアン助川
『老子』  親近感あり

金谷 治訳
『論語』  いまだ読破せず・・根性ひつよう

守屋 洋
『孟子』  吉田松陰先生の原点
『韓非子』  うーん経営者はご一読を、人間は弱い
『菜根譚』  田中角栄愛読書、政治家必読書
『孫子の兵法』  文句なし

池上彰
『 池上彰の宗教がわかれば世界が見える』 基本わかる

その他
孫子兵法大伝 DVD 17巻 あっというまに観れます
お遍路 ロード88

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あと20冊くらいあるけど(..;)、手つかず今年読みます。

 

↑私の88カ所バスツアーの全記録です。