おはようございます。クレストデジタルズ渡部です。

 今日は朝から頑固について・・

 貴乃花親方の頑固で、かたくなな星一徹状態に、ひとつため息をつきながら、この頑固は生まれつきの、先天的な性格なのかなと想像をめぐらす。

 なにかしら、ある程度そう思わないと合点がいかない部分もある。

 先天的なものだとしたら、決して根絶やしできないんだと思う。人間が動物として持っている本能だから・・。神様は一定の割合で人間界に頑固者を存在させなければならないと思っているに違いない。

 それはこんなことに似ている。下関に揚がったフグが、東京に搬送されて行くときに、フグだけだと共食い的な事が起こるらしい。あるいはいじめにも似たような事、ひきこもり的な自殺的な事が起こり、ある一定の割合のフグは必ず死んでいくらしい。

 ところが、このフグだけの水槽に1割くらいの他の種類の魚が混じると、フグが死なないそうだ。まっこと不思議なのだ。おそらく、その他の一割の魚との緊張感とか、防衛本能とか、違和感でアドレナリンに似たようなものが、自然と吹き出してくるのだろう・・。そこに、なにか生きることへのリアリティとか実感を感じてしまう。(スポーツや職場のメンバー交代とよく似ている)

 それとたとえば、無差別殺人について考えるならどうだろう。だれも本来はそんなことはしたいと思わないだろう。ただ、人間はいつか死んでいくという運命があり、死をどこかで肯定し、その死の暗闇に消えて行く存在なのだと、そのことを、毎日毎日考えるようにプログラムされていたらどうだろう、それに先天的な癖と、たとえばあまりに不運な、孤独な、理不尽な環境がそろうとどうだろう、と考えると怖ろしい。

 そんなことを考えながら、なぜか世間から冷たい目で見られている貴乃花親方のことを、おもんぱかる。会社に、貴乃花親方のようなガチンコで、己を曲げない人がいるとどうなるんだろう・・・、これに一瞬で男達を凍らせる女でも登場すれば、東野圭吾のサスペンスか、宮部みゆきの謎を解かなければ、どうにかなりそうなミステリーになりそうだ。(笑)

 貴乃花親方が、ガチンコ相撲を現役時代続けていたことを考えれば、ともすれば先天的な頑固に、頑固の上に頑固を上塗りしてきた性格なのかもしれないと考えてしまう。過去の栄光が、自分がやり遂げた実績がそうさせるのだろうか。毎日10km走るように、毎日頑固でいるというのはかなり大変だけれど、それが稽古場という精神の道場があれば、それが可能なのだろうか。

 そして己のことをここで皆さん考えてください。

 歳をとると、物事をシンプルに考えるようになります。人生を長く生きてきた、いらぬ知恵や、いらぬ経験が、薄皮を一年ごとにつくって、年輪のようになり、相手の意見を聞かない、頑固妖怪のようになってないでしょうか。

 スマホを持っていない、ガラゲーで一生行こうと思っている頑固者の方へiphoneでも買って、孫と一緒に楽しみましょう。

 人生の出会いがちっぽけなモノからはじまるように、 案外、ちっぽけなモノに救われるモノです。

今日はこんなところです。