週末にテレビ朝日開局55周年記念ドラマスペシャル『宮本武蔵』をみました。

 

佐々木小次郎との巌流島の戦いも実在の確かな記述は確かないんですよね。宮本武蔵が五輪書を残したことが、その人物がどんな人間ドラマと剣の研鑽を積んだのか?それに心をえぐられて表現者か作品へ転じ、つかみどころがないようにみえる宮本武蔵を舞台へ引きずり出す。

 

剣の求道者、生涯無敗の男を脚色しながら描いた吉川英治先生の傑作。最後に「巌流島対決」を演出するところが心にくい。「人は対決に熱狂する。」

 

ローマに市内観光に行くとコロッセオというところに必ず行きます。「コロッセオの立つ限りローマは立つ。コロッセオの倒れる時ローマは倒れん」映画ベン・ハーで猛獣との対決が描かれ、子供ながらそのシーンに圧倒されたのを思い出します。

 

大衆は「この世」にいて「この世ならざるもの」を観たい。

 

対決というのは、この世の中で国を熱狂させ、治める事ができるほどのコンテンツなんでしょうね。

 

「対決」といえば、テレ朝開局55周年なら戦いのワンダーランド「新日本プロレス」でしょう。闘魂アントニオ猪木、そして数々の名言を残した古舘伊知郎アナを語らずにはいられません。

 

アントニオ猪木は偉大なるプロデューサー。アンドレ、ホーガン、ハンセン、ベイダー…。新日本のリングから次々と世界を代表するトップレスラーを送り出し興奮の渦をつくった。(※全日本プロレスでは、吸血鬼フレッド・ブラッシー、鉄の爪フリッツ・フォン・エリック、アブドラ・ザ・ブッチャー、ボボ・ブラジルあーなつかし(笑))

 

「現代のガリバー旅行記」「人間山脈」「一人民族大移動」「動く大陸」「一人と呼ぶには大きすぎる。二人と呼ぶには人口の辻褄が合わない」悪役怪物アンドレ・ザ・ジャイアントを登場させ、男たちのアドレナリンをMAXにした。田舎のばあちゃんは「ゴング」を毎月買っていた。(笑) テレビのまえで、あれだけ身体が前のめりになったのはない。

 

今の世の中、この「対決」というのがなかなか盛り上がらない。政治も「対決」がない。それは乱立だと思うんですよね。プロレスも、ボクシングも政治も団体が乱立、解説するマスコミもたいへんで焦点を絞れず、つまんなさを助長しています。やはり2大巨頭にしないとね。

 

愛媛ではセブンイレブンができて、コンビニ乱立戦国時代。マクドナルドは、コンビニに美味しものがあるので、「アメリカンヴィンテージ」キャンペーンをしても売れない。マクドナルド VS コンビニ! 八面六臂のコンビニ剣客にいかに戦うんだろう?二刀流か?(笑)地元のロードサイドの飲食店も大変だと思う。

 

僕がマックが苦手なのは、○○セットいかがでしょうか?とドライブスルーでオススメされること、しかもこちらが注文を言う前にスピーカーから言われるあの瞬間。こちらを「小馬鹿にしてるんかい!うるさいな~」という気持ちになる。コーヒーもコンビニで提供されだして、マクドナルドにほとんど行かなくなった。変わらないと駄目なんじゃないかな。

 

マックが復活するにはどうすればいいんだろう?そんなのわかるわけないが、ランチパックみたいに中身がいろいろ変えられるものとか?ドーナツとかいろいろ考えてるんじゃないかな?

 

家族で食事に行こうと思わせてくれない限り、復活はないんじゃない気がするけど・・・。

 

『宮本武蔵』を有名にしたのは、大人気漫画「バガボンド」。そのなかで佐々木小次郎が生来のろう者と描かれている。役者に弱点を持たすのが、井上雄彦流の真骨頂。人間は弱点が大好きなのだから。晒して、乗り越えるストーリーが必要なんだと思います。

 

弱点を晒す・・。そこにドラマをつくる。

 

生涯無敗の男、宮本武蔵の弱点は、天涯孤独、求道的な性格

 

いや、勝てる試合しか勝負しなかった・・。

 

つかみどころが難しい(笑)

 

今日はこんなところです。