僕にとって、アーティストファンのファーストドリップは西城秀樹さんだった。
小学校5年生の時。封筒に色紙をいれて「サインお願いします」、と西城秀樹ファンクラブに送った。待てど暮らせど、色紙は来なかった。それでもかすかな希望はどこかしらあった、信じていた。半年程経ったときだ、なーんと色紙が送られてきた。メモがあって「おくれてごめんね」と書いてあった。これが、秀樹さんなんですよ。
この色紙を部屋に貼りHIDEKIと一体となり、僕はあなたにどれだけ励まされただろう。
僕のメルマガのタイトルは秀樹さんの曲「情熱の嵐」。小学校の時にもらった興奮の音粒を、メルマガに変えて書き綴っていきますね。天国でも青春。歌い続けてください。
当時部屋に張ってあったのは、桜田淳子、山口百恵、ピンクレディ(笑)高校の時は原田真二。どれも苦労して手に入れた(笑)
僕はサイン1枚の一撃が、どれだけ自分を奮い立たせるか実感をもって知っている。その魔法のような感覚がたまらない。明星というアイドル雑誌で、すきな歌手の1ヶ月のスケジュールが載っていた。1ヶ月に1日しかない休みの日などを見つけると何をしているのだろうと、思いを巡らす空想が大好きだった。
僕は今、山下達郎さんのファン。いつか、空港なんかであっても、声をかけることも、握手を求めることもないだろう。
頭をわずかに下げて、会釈などはするかもしれない。すれ違い、10m位歩いてこっそり溜息を吐くかも知れない。ただそれだけだ。色紙も、握手もなくても、地中深い根っこ部分でつながっている、その感覚だけで十分だ。
こういう感覚を、培養しながら生きるのはいくつになっても楽しい。
日曜日、NHK杯の体操を観た。内村選手を追いかけながら、最後の着地を「決めにいって、決める」という演技に手に汗を握った。最後の鉄棒の演技、失敗するような匂いがしない。その空気感に心をからめ捕られた。
気圧されることも、焦りに揺るがされることもなく、膨大な経験を下敷きにして、凝縮したような、老成したような、延長戦を幾度となく戦ってきたような、そのタフガイな演技。凄いものをみせてくれた。ファンになりますよね・・。
のっぺりとした、凡人にも月曜日はやってくる。
「YOUNG MAN」聴くしかないね(笑)
今日はこんなところです。
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