大還暦(120 歳)を迎える道後温泉本館、様々なイベントが展開されてます。

 

道後温泉は日本三古湯の一。
※道後温泉(愛媛県)、有馬温泉(兵庫県)、白浜温泉(和歌山県)
その歴史は一節によれば、縄文土器が出土し3000年もの歴史。

 

テルマエロマエという映画が今ヒット中。古代ローマにはこのテルマエ(公衆浴場)がありました。ローマの半日観光では、時間がなくておとずれることができないカラカラ浴場。(3世紀に建造)入り口が城壁のようで壮大さに圧倒されます。

 

ともかく・・デカすぎ一度に数千人は入れるサイズです。僕がローマに行った時は夜はオペラが開催されていました。

 

エジプトがピラミッドで王の権威を見せつけたように、ローマの皇帝はローマの街に巨大な建造物をつくったわけで、ローマ皇帝も人民の気を紛らわすのに浴場をつくりずいぶん気を使ったものです。(笑)皇帝も入浴し裸の付き合いという社交場の文化なんですね。しかし、このカラカラ浴場というのも宗教の支配(肌を見せてはダメ)により衰退したとのこと。歴史は深いです。

 

インフラだけあってもそれを根付かせるのはまっこと難しい。道後温泉も団体客が入ってくれるうちは良かったけど、旅も個人の時代になり女性客や日帰り客を誘致してなかったから入場数が衰退したのはあきらか。ご当地の温泉のお土産や食べ物というのも開発が後手に回ってしまったようです。今大還暦(120 歳)でいろいろな展開が出てきて・・逆襲が始まっています。
「道後オンセナート 2014」
http://www.dogo.or.jp/pc/event/2014/dogo-onsen-art_2014.html

 

道後温泉、わが国最古の温泉。
日本書紀、古事記に登場し、聖徳太子が来湯したくさんの著名人がはいり夏目漱石「坊っちゃん」で全国区となり。千と千尋の神隠しのモデルになった。

 
しかし、こういうことは折込済みでいくら売り込んでも通用しない時代。

 

実はカラカラ浴場も、皇帝がつくり民をすべてローマ人とし、人気をはくした。

けれども、ここにだれでも入れるという代わりに失ったものがひとつあった。

 

それは『特別感』だ。

 

道後温泉の1Fの湯に週末入ると、芋の子を洗うような人がいて。湯がぬるくなり洗い場がなくて、建物が素晴らしいは残るけど「1回入ったらもういいや」で終わる
僕はいつも友人が時間がある時は800円コースで、2Fに上がる。「広い方の広間のできればオクの角をお願いします。」と注文。あの広間の光景は目に焼きつくんだな・・。外の廊下にでて眼下を見渡すのも心地よい。

 

脱衣した服を時代を感じるかごに入れ浴衣を2Fで着る。1Fの神の湯に降りるがそこでまた浴衣を脱ぐ(着て、又脱ぐまで1分(笑))、東側の源泉の栗みたいなマークがあるところで、友に身体を洗ってもらう。

 

そして、再び2Fに戻り高台にのったお茶を飲み、おせんべいを食べる。
おまけで坊ちゃん団子を追加注文する。そして道後の講釈を垂れる(笑)

 

すでにいろいろな「特別感」誘発する小技みたいなものが、道後温泉にはたくさん存在する。体験していただくためには滞在時間も必要だし、伝えなければいけない。

 

僕は道後温泉が最高の温泉になるには「ご案内係」が重要だと思うんです。

 

「伝えなきゃ、伝わらない。」

 

紙や看板もいいけど、やはり現場でご案内する人のポテンシャルがとても、とても大事だと思うんです。ひたしみとか、安らぎとかキャッチボールがないとWOWの連鎖がないんですよね。

 

昔横川というところで「峠の釜めし弁当」を必ず注文していた。
味もいいけど、心に残るのは。おじさんおばさんの笑顔と、最後に列車が見えなくなるまで「ありがとうごさいます」と頭を垂れる姿でした。

 

道後温泉の入り口でご案内係が

 

「いらっしゃいませご案内します。」

 

「ありがとうございます。お湯はいかがでしたか?また、いらしてください。」

 

これやらないと。

 

なんか、楽しい会話がそこにありますよね。

 
今日はこんなところです。

 

PS:特別なものを最後に紹介

道後温泉は皇族専用の又新殿(ゆうしんでん)というのがあって

手前から、玄関の間(全室)、御次の間(御居間)、玉座の間(陛下のみ)とな
っており、その隣に警護の人が控える武者隠しの間があり、天井は、桐の三枚重か
さねで槍も通さない、ふすまは金箔に極彩色の枝菊が描かれている豪華絢爛なもの
この方のブログがいい写真載っています。(^O^)
http://ikukodays.exblog.jp/17446056/