おはようございます、クレストデジタルズ渡部です。
12月になりの助挌の「あおさ汁」が恋しくなり、街中での仕事終わりに行こう
か行くまいか、年末にやっぱりあれ飲みたいななどと、そんなどうでもいいような
儀式をやらなきゃいいものを、一人じゃなんかしっくりしないと、渡部は打ち合わ
せしていたRさんに30分拝借し一緒に、炉端の前に座るのであった。 最初の一
口の磯の香りに、昭和の海をおもいだしつつ、一気に喉に流し込む。そんな自分の
満足した顔は、どんな顔をしているのだろうなどと、今考えている。
いよいよスターウォーズが公開される、最初どこで誰と見たのか?どんなストー
リーだったのか?高校の頃見たその記憶は透過されている。それでも主人公がアナ
キンスカイウォーカーだったのは覚えているわけで、それは「アナキンって穴と金
玉で変な名前」と、友達がなんども言っていたというヘンテコな理由によるものだ
。(笑)とりあえずえお隣のGEO妄想発電所で、エピソード4・5・6を借りて、
旧作1枚70円の電気代を支払ったのち、深夜連続発電で見届けてお遍路に向かうの
であった。
お遍路も3回目となると、あの初回のような初々しさが消えていくようで、もう
マンネリが渡部を襲いはじめている、これは加齢というフェードアウト装置が働い
ているのか、とおもいつつ、どこかで減速リミッターを外さなければと思っていて
も、身体が堅くて背中の解除ボタンにありつけない。(笑)
毎回行き先が変わるパズルのようなお遍路(途中参加)を進んでいる、今回は讃
岐路で84屋島寺、85八栗寺、86志度寺、87長尾寺、88大窪寺へ向かう。全16回の
お遍路を1月から参加している方は今日が結願となるという、思い入れが深いお遍
路最終回のクライマックス。バスでは結願にあたり、感謝のご接待でせんべいや、
あまたい飴、チョコ、海産物の乾物、などが次々と回転寿司のように廻ってきて、
餌をあたえられる犬のように与えられるだけ食べている。時には、小さな袋にお菓
子とアクリルたわしのようなものをセットしておられる方もあり、思わず合掌せず
にはいられない。
84屋島寺には赤い鳥居が連続し、その両脇に四国狸の夫婦が鎮座し、左が狸の大
将の男狸、右が優しい目をし子供にお乳をあたえている女狸、この組み立ての意味
は夫婦円満であろうと理解できるが、とはあれ参拝者の興味は女狸の右おっぱいに
あるようで、皆が触りまくりテカテカしている。「おっぱいは永遠に不滅です」、
つづいて85八栗寺へ、レトロなケーブルカーで山頂へ向かう。昭和39年の日立のプ
レートがものづくりのプライドとして刻まれている。今日は一眼レフを持参したの
だけど、近年まれにみるいいショットが撮影できて、写真の素晴らしさを感ずるに
至った訳ですが、公開はやめときます。(笑)秘仏として保存。ここで奇特な方が
いて、第46作 寅次郎の縁談で食べたお餅を事前に頼んでくださっており、1個いた
だいたのですが・・・なりませぬ、なりませぬといいながら、罪悪感を解き放たれ
、お遍路は楽しく続くのです。
こうして四国八十八箇所を巡りながら、やはりお大師様のことを考えます。そこ
にあるのは、きわめて異端な遺伝子。大学をやめて一人山を巡りバガボンド(放浪
者)したのは、仏教の修行をしながら、山岳修行では薬草や、山や土の性質を研究
したからではないか、海に出ての修行では、さらに海洋学、天文学を身につけた。
水脈を見つける、温泉を見つける、雨乞いで雨を降らすなどというのは野生動物の
ように修行していれば簡単だったでしょう。そんなマージナルに位置するポジショ
ンをとるということで、満ちるものがあったとすると、それをいかに伝えるか?同
じ事はとうていできません、だから護摩を焚き、真言をとなえる法力みたいな舞台
もつくり、言葉悪いですがシャーマニズムみたいな極限状態でトランスを生み出し
、考える力を増幅させると考えたのか?素人が考えるにも及びませんが、とても興
味があります。
*
結願(けちがん)の地、88大窪寺へ。すれ違う人に「ご苦労様です」と心で唱
えても、声にはできない。小生のような、不作法なものが声をかけるなんて、不届
き者と空からおしかりを受けそうだ。結願を達成された人の会話に我が耳は、人工
衛星をおうようにアンテナを向ける。「とても幸せな時間だった、まだまだ歩ける
よ」そんな結願の会話になぜかシンクロしてしまう、バスの中で結願証(2,000円
)を広げている姿をのぞき込みながら、シャッターを切ったらどれもピン暈けして
いた(笑)、みてはいけないのだと自覚した。
人生の区切りを打ち込むような88番札所に、お遍路3回目(あと13回残)で到
着してしまい、この88大窪寺をどのように消化していいかわからない自分をおさ
めつつ、山門でしっかりとお礼をした。
「異端力」という本を読んでいたら、面白い記事にであう。スティージョブズは
13歳の時に、ヒューレット・パッカードの社長に周波数のカウンター用の部品がほ
しいと電話したという。好奇心旺盛な少年を社長はアルバイトをさせたそうな・・
。はたまた、ガンジーは一種の健康法として、毎晩全裸の女性を姪二人に挟まれて
寝ていたという。そんななか、バスツアーで楽してお遍路を廻っている自分は何を
やっとるのか?異端力とは・・・。
スターウオーズのように、エンディングを迎えてから、新しいエピソードがはじ
まるボクの遍路旅は、まだまだこれから。 大窪寺で「最後を見ておけ」というの
も何かの暗示なのでしょうね。人もラストシーンを先に見てから、生まれたらどん
なに違った人生を生きることでしょう?
もっともっと自分をマージナルな位置にポジションしなければと気合い入れ直
して、今週も頑張ります。
師走ですね、お体をご自愛くださいませ。
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