「ああ、日曜だな」

空をふりあおぎ、酔いの混じる赤い目で

太陽にむけて、背伸びをする

高校の時の友達が帰郷

25年ぶりという時間の空白を

たった一夜で、語るのは難しい

上灘から、三津浜まで通学

瀬戸内を眺む青春列車は青色だった

実家は農家。みかんをつくり緑だった

校舎の屋上で、ボクシング対決、それは赤色だった

そんな、三原色を集めた男は

女に不器用で、しゃべる言葉は原始人的で

言葉を覚えて、言葉に入り浸り

いつも学校の図書館に寄生していた

武骨で、荒々しく、不躾で、粗放で

孤独?いや、周りの目はどうでもいい感じ

それでも、ゴリラがバナナを食べている姿のように

愛嬌があった。

同じ大学を半年遅れで卒業し

彼は、警視庁に入る

最後に東京で飲んでから25年

連絡無し、放置。(笑)

得意の英語を虎視眈々と磨き

今は警視庁で通訳をしていた

東京で先に就職した俺が、

なぜ彼の連絡先を知ったんだろう

自分も覚えてなかったけど

「おかんに、電話してきて連絡先きいたやろ」

と、いわれ、そんな気がしてきた。(笑)

過去の点と、今の点がつながり線となる

俺は、それこそが人生の醍醐味だと思う

過去の線の切れ端は

たくさん荒野に捨ててある

朽ちている奴もあるけど

状態がいい奴もあるだろう

住所も知らない、電話番号だけがあった

俺は、彼と再会したのは25年ぶりだが

「あいつどうしているかな?」と

年に数回は思っていた。

案外、そういうことが大事なのかも知れない。

今回住所はきいた、lineは禁止らしい。

さあて、これから俺達はなにかしら、

面白いドラマが始まるだろう、漠然とした予感がただよっている

面白い話しは、番やむをえず書けなくて・・・

ごめんなさい。(笑)

今日はこんなとこです。