今日は朝4時に起きてオフィスへ。しんしんとするオフィスに、サーバーの安静な
吐息が。早起きは16文キック気持ちいいものです。

今日のメルマガ何を書こうかなと、YAHOO!のトップニュースを見ると面白記事が、

「猫ひろし、カンボジア五輪代表選考会で優勝…五輪条件揃った!最終結論待ち」

”カンボジア国籍を取得し、同国代表として今夏のリオデジャネイロ五輪出場を目指している、タレント・猫ひろしが8日、カンボジアで行われた、リオ五輪の「カンボジア代表選考大会」のマラソン競技で優勝した。(デイリースポーツ)”カンボジア国籍を取得し、2月にはカンボジア代表として東京マラソンに出場し、カンボジア人選手としてシーズン最高タイム(2時間34分)も記録しでいるとのこと。

ボクはこんな「猫ひろし」好きだなとか考えていた。日本では到底マラソン代表は無理で、カンボジアでなど・・それは邪道で出鱈目なゲスの考えることと批判する人もいるだろう。昔なら「それでも侍の子か」と声を上げるだろう。さりとて、さりとてだよ、男としてオリンピックを走りたいという願望は、ただならない葛藤なんだろうことは誰しもが察しがつく。人がいとも簡単にあらゆることに、投げやりになるのに比べれば、なんと強情で意地っ張りな男だと思いながらも、自分の才能を最大限に発揮し、血路を開いていくこの男を、なぜか恥ずかしいとは言えない。すくなくとも、僕は好きだ。

そして、4年前のロンドンオリンピックは 国際陸上競技連盟が国籍取得が性急すぎて「参加資格なし」と判断したらしいが、それから4年という時間は彼を許すだろうか?彼はこの4年間人に優しくなれただろうか?彼がもし、カンボジア代表になればそれは間違った幸福と人は言うのだろうか?

どうもゴールデンウィークに五木寛之先生の「親鸞」の長編を6巻読んだので、眠っていた細胞が変に自分の中でスパークしたようだ。(笑)どうもなんでも深掘りせずにはいられない性分が蘇ってくる。吉田松陰先生は明治維新の震源地で「万巻の書」、つまり1万冊の書を読めと言っている。獄中の4年間で1460冊の書物を読んだという記録があるらしい。つまり1日1冊、しかも抄録といって要点を書き出しながら読むというのが松陰先生の心を鍛える読書術。

 あわせて講孟箚記(こうもうさっき)という松蔭本もGWに手にとった。この本は獄中での松陰先生の講義の内容。なんだこれは、読めば読むほど頭のさきが混乱でいたくなってくるではないか。とてつもない24歳の化け物を見てしまった。黒船に乗り込んだあと江戸伝馬町の獄、長州の野山獄、幽閉された松下村塾でこの1000ページにも及ぶ講義をしたというのか。放たれる熱量は抜き差しならない。ひとり、自分の心を焦がしながら、日本を憂いながら・・。この本は松陰先生の香りが伝わってくる。と、同時にこの松陰を教育した。叔父、玉木文之助という、狂気じみた存在が気になってしょうがない。

 それにしても・・・読みにくい、噛みにくい。妖怪みたいな本だ。(笑)イントロ程度ですすまない。

 さぁて、本日GWあけ。

 土曜日マイブームのトットてれびをみながら、向田邦子さんが予知的に登場するシーンの美しさにドキッとする。ミムラさんという俳優らしい。向田邦子さんは無名の頃3ヶ月のサラリーを1枚の水着にかえたというのを、何かの本で読んだことがある。それだけで、彼女の何かしらかのこだわりがつたわってくる。そして、「花咲かじいさん」とか、「かちかちやま」とか、おとぎ話に登場するのは、おじいさんと、おばあさんそれに赤ちゃんだという。ロマンスがない。なるほど、さすが家族ものを書かせたらNO.1の女流作家の視点は面白い。

 これからドラマでどんな感じで、黒柳徹子さんとドラマにからんでくるのか楽しみ。夏頃、鹿児島の近代文学館に彼女の息づかいを感じに行きたいなと思っています。

 「今日の読書こそ、真の学問である。」松蔭

 今日は、こんなところです。