おはようございます。GW明け、再びギアアップですね。

 

小生GW中に大河ドラマ「江」姫たちの戦国を観ていました。(まだ中盤です)

 

織田信長の妹「市」と戦国時代の武将浅井長政との間に生まれた、3人の娘「茶々」、「初」、「江」の物語が展開します。

 

「小谷城の戦い」浅井長政、「賤ヶ岳の戦い」柴田勝家という2人の父を失い、父の仇秀吉の庇護のもと養女になるという数奇な運命を生きるわけです。秀吉に媚びるたくない、殺したい、いや死んだ方がマシ。そんな心境だったでしょう。

 

しかし、憎い相手と関わらずに生きられるならいいけど、心は刃向かっても大きな権力や流れにはどうしようもない。

 

秀吉から贈られた着物も三姉妹は着ないほどの膠着状態。

 

そんな時に、千利休に三姉妹がお茶に招かれる。
※秀吉が千利休に三姉妹との関係修復を頼んだという構図。

 

お茶茶様の目の前には美味しそうな団子が用意されている。
※秀吉が用意したお団子、「初」は食べるが・・

 

茶茶「私は結構です。」

 

千利休「では茶茶様にはお茶だけさしあげるといたしまひょ」

 

茶茶「ありがとうございます。美味しゅうございます。」
・・・・しばらくの間・・・・

 

千利休「茶菓子だけではない、そのお茶も羽柴(秀吉)様のものです。」

 

千利休「意地をはるのはやめなされ。」

 

気持ちにどうにもケリがつなない三姉妹。
力あるものに命じられれば、利休様もなんでもするのですかと詰め寄る。

 

茶茶「利休様は、節操が無いのでは」

 

千利休「私に見えるのは、一服の茶だけです。」

 

茶茶「私には皆目わかりません。」

 

千利休「お茶茶様はどうされたい。」

 

茶茶「母の仇を打ちたい。秀吉様を殺してやりたいのです。」

 

千利休「お茶々様にはできまへんな」

 

千利休「あなた様は羽柴様を憎んでおられる。いちいち(はむかい)「いやや」と言われる。けどそれは相手と同じ場所、おんなじ高さに立っているうことや。」

 

千利休「もひとつ上に行くのは、相手を受け入れ、いっそう飲み込んでしまわなければなりません。敵より大きゅう、太うなるんです。」
千利休「せやないと倒す、殺すなどとうていできまへんは。」

 

千利休「今はこらえて、静かに爪を研ぐ時と違いますやろか。」

 

・・・・・沈黙、間・・・・・・

 

お茶茶(秀吉の)饅頭を食べる。

 

茶茶「美味しゅうございます。」

 

茶茶「でも、悔しゅうございます」

 

千利休「その悔しさを胸にたたみこんで、生きることや。」

 

千利休「太おに、大きゅうに、堂々と生きなはれ。」

 

三姉妹号泣しながら、饅頭をたべる。
思えば、千利休も秀吉に切腹を申しつけられるまで、理不尽と戦っていた。
黄金の茶室を千利休をどう思ったのだろう。

 

人は、黄金の茶室みたいなものに憧れる。それはどうなんだ?

 

わびしい、さびしい、という満たされない状態。それを認め慎み深く行動する。

 

茶室で「一期一会」の気持ちで茶を点てることに集中する。

 

静かな部屋で精神を研ぎ澄ます。

 

黒の茶碗は、秀吉が嫌う。それでも黒茶碗をつかう。
それは、戒めなのか? 利休の着高さなのか?
千利休の草庵茶室・待庵に躙口(にじりぐち)を設けたと言われる。
秀吉でも、にじり口に頭を下げて入る。(してやったり・・言い過ぎか(笑))

 

刀は外、2畳の茶室。
それは、狭き門から入り、細い道を生きる
簡単な方法を選ぶより困難な道を選ぶほうが、 自分を鍛えるために役立つという意味らしい。
歴史は、いろいろなことを惜しみなく投げかけてくる。

 

示唆深いのは
豪華絢爛の象徴「黄金の茶室」があってこそ、「わび」「さび」があるということ
それが文化なんだ。
さあ!!!

週初め「おごらない気持ち」を胸に頑張らねば・・・。