読書の秋です。「片思い」東野圭吾作品をメンソーレタムを瞼に塗りながら、週末読破・・。622ページ長い一人旅の読書、やっとこういう長いものが読めれるようになった。

 

東野さんは、元デンソーの技術職で、それは嫌らしいほど、些細なことの説明にこだわり、才能をまき散らしてくれる。

 

そして、さりげなく伏線へのトリックは埋め込まれ、それは読者にわからないほどで、後に登場人物の会話で伏線を丁寧に説明する技能に、頭が自然と下がる。設計と組み立てがすごい。

 

だんだん、それにこなれてくると、それを逃したくない気持ちがプンと立ち上がる。そんな読書は、この世の中で孤独にまみれている僕の、感情を補填したり、補修、補填する魔法のアイテムのようなものだ。

 

仕事でネットの中にいると、信憑性が足りない記事や、ゴシップなどがあふれている。ネットの中から砂金を探すのは無駄が多すぎる。信頼性がないものを見てどうする・・・。

 

※余談・・四国中央市の銅山川は砂金で有名。金生川があったり、金田という地名があるので、「金が採種できていたに違いない」と推測できる。

 

やはり、新聞と本を読むのが江戸時代の武士のようで気持ちいい。この世は出鱈目があふれているからね。

 

愛媛新聞の記事では、文末に記者の名前が載っている。署名記事だ。愛媛新聞で、インサイドリポートなどは面白い。

 

短い場合はいたしかたないけど、なにを取り上げ、どこに視点を持っていったのか、記者の取捨選択には、なぜか注目している。がんばってほしい。

 

企業もこれからは署名入り記事でどうだろう。

 

東野圭吾さんの本を読んでいると、日常の無駄なことの収集家だと思う、どんだけコレクションしてるんやろ。自然と出てくるレベルじゃない、それがプロだ。

 

電子書籍化はしない、本の一翼を担う本屋さんを守ろうとしている。

 

分厚い本を読み終えると、友達が転勤していったようで寂しい(笑)

 

夜通し読みつづける気力、失いたくないね。

 

今日はこんなとこです。