おはようございます。クレストデジタルズ渡部です。

先週の月曜日の午後、松山市一番町。

ひどくお腹が空いて、お好み焼きの若竹に足が向かう。

緑色の暖簾をくぐったあたりで、平成の空気がうすれ、

店内に入りピンク色の公衆電話を眼(まなこ)がとらえると、

数年ぶりに来たくせに、読みくさしの漫画が目につき、

寸分たがわず、前の続きを読んでいる。

まるで一時停止していたカセットテープレコーダーの、

ポーズボタンを解除、再生したような感じだ。

広島風豚そば入りお好み焼き

上品さがかけているぶんだけ、あまたい松山のソース

愛嬌のある奥さん、にらめっこで笑いそうのないご主人

そんなことをいちいち、なぜかしら確かめながら美味しくいただく

秋の読書で、「片思い」、「容疑者Xの献身」とバトンをつなぎ

川に石を沈めるように「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を日常に放り込んで

東野圭吾の飛び石をつくり、対岸へ僕は向かう

この人は、日常の些細な出来事を馬鹿にせず真剣勝負している

そんな原稿用紙に向かっている作者の顔が浮かんでくる

村上春樹さんの、なにかの本で、たしか・・・

誰もが持っている、88鍵のピアノのことを語っていた

ピアノの音は人様々で、猫ふんじゃったから

クラッシックの世界まで、百人百様

和音は人の心を、何かしら不思議な力がある

ビリージョエルのようなピアノと歌なら、

観客の心にとといだ音粒は

弾丸のように体内に残るだろう

そんなときに、ふと思う。

誰もが88鍵のピアノに向かい合ったときは、同じなのだ

弦の一音一音を調律しまず、いい音が鳴っているだろうか?

俺はLIVEハウスのピアノかもしれない

誰かが弾いたときに、いい音するな!と、演奏者にまえのりを誘発するピアノだ

達郎さんに、いつか「シャンプー」を弾いてもらうためにいきている

俺は新人の歌手のレッスンのためのピアノだ

キャンディーズを前に、森田公一が弾くピアノだ

なんでもいい、わからなくなってきた。

時間がない、配信時間だ。

人の感性は自然淘汰されていく

「だるまさんが転んだ」を1時間もやれない、もうなかなか笑えない(笑)

そうなると、読書や、音楽で補填するしかないのだと思う

どうだろう・・・。

今日はこんなところです