おかしな話かもしれません。ボクは、結婚式に参加するのは苦手だ。いや、嫌いなのだ。
  
なぜか?というと、馴れあいという空気が蔓延し、予定調和がはびこっているから。新郎や新婦が勤務する会社の上司には的確に招待状をだす、内輪受けのイベント。披露宴では上司は飾り言葉スピーチで祝福をならべ、地位が高い有力者をセレモニーの格付けをあげるように配置させ、その挨拶の、妙に手慣れたたとえ話など聴くと、今は窒息しそうになってきた。(笑)
  
セレモニー的な挨拶は、登場人物が変われど、それぞれが言葉を操っているようで、自分の言葉に酔い、論を重ねていくほど、偽善の香と、論理矛盾が膨らむ。本人は気づいてない(笑)結句、この人は新郎新婦とそんなに深い関係じゃないな・・などという疑念が湧く。(汗)仲人などがいて、二人を紹介すると、日本作り話さながらの経歴詐称が確信犯の手で、美談にすりかえらる。それをまっとうに信じているのは、奇妙な光景で、妖怪の城にでもいる気分だ。
  
これは、自分がいろいろなセレモニーに出てきた経験の多さのせいかもしれない。オーバフロー現象。忘年会、新年会、クリスマス会、〇〇会の講演の後の飲み会、もうお腹が満腹だ。日本という社会で、人間関係をうまくやる、手っ取り早い方法は、偽善以外にはありえない、と思う。それが情けない。プロジェクトの打ち上げみたいなのをやろうよ。それも、一瞬遅からず、早からずの絶妙のタイミングで・・。そんな酒は大歓迎だ。
  
もう教育から腐っている。幼稚園ではランドセルを待ち焦がれている幼児にこんな歌をうたわせる。「一年生になったら、一年生になったら、友達100人できるかな」。できるわけないやろ(笑)社会は嫉妬で作り上げられ、人はそれで苦しみ、大好きな人に少しでも裏切られたら、攻撃に転じるのはよくある話。妬む、妬む・・・それは、それは、泉が湧き出るほどに(笑)
  
さて、さて、さて、そんな私が昨日は”いとこ”の結婚式に参加。(爆)
 
案内状がきてびっくり、高浜観光港であるという。新ターミナルができた時に、ちょくちょく、ここから大分まで関西汽船を利用した私は・・・こんなとこで結婚式があったら願い下げだ、と思っていたが・・現実は突如やってくる。(笑)なにせ、通常の結婚式場に行くのに比べても、往復1時間は余分にかかるロケーション、くらくらする。
  
結婚式当日、雲一つない天色の青い空がひろがる。天色(あまいろ)というのは、日本色の伝統色の呼び名で、そんな呼び名は化石のようではあるが、どうだろうスカイブルーなどという、ちんけな呼び名より、伝統と格式があるんでは。高島屋の前で、新郎のバスに乗車。親戚一同と久しぶりに御対面する、たまにあう親戚というのは好きだ・・・なにせ共に歩んだ歴史がある。色でいえば青碧(せきへき)だろうか、苔が緑に向かう前、青みがのこるような、感じ。だが本来なら、その場を支配し、長年仕切っていた親父がいるのだが、今はベットの上なのが残念だ。
  
チャペルでの結婚式はウエディングプランナーが、牧師の言葉までコントロールしたくらいに短く構成され、式場はバイキングで堅苦しくない。仲人もなく、セレモニーは短く、堅苦しいあいさつもなく、生バンドよろしく、結婚式終了間際には、ビデオでその風景が流されるという・・今様の結婚式で、よく練られていた。
  
いとこの2回目の結婚式なので、乾いた空気感があり、それを十分に察知している共にアラフォーのカップルの余裕のなせる折り合い感がよかった。奥様も綺麗なかたで安心した。ぜひ、北条政子のように、尻に敷いておいてほしいと願うばかりだ。
  
式場の側面は、ガラス張りであった。そとのウッドデッキで久々にみた瀬戸内海の凪をみながら、親戚の外国航路をのっていた船長のおじさんの息子が「こんな凪、めったにないですよ」、と右斜め45度から声をかけた。彼は今、親父の跡を、おうように豊後水道にスクリューの軌跡を描いている。20歳の頃、親戚の集まりであったから、もう時は15年以上流れていた。二人で、サンセットをみつめながら会話していると親父の話になった。「君の夢はなんだ・・」そう親父に問い詰められたらしい。それは、鮮明な記憶であるようだった。そんな彼に、今まで疎遠になっていたけど、いろいろおつきあいしてほしいですと、真顔で頼まれた。
  
You are welcome! 新しい絆ができた。
  
結婚式が終わり、東京の仲むつまじいおじさん夫婦と、弟と4人でJALホテルで、ワインを飲んだ。昔話に話が咲くと思いきや、旅行話から日本の歴史の話しになった。飛鳥時代からはじまり、天智天皇から天武天皇の話、平安時代から、鎌倉仏教まで、こんなに話せる夫婦と久しぶりの歴史談義だった。行基知っています?というと・・バンバン答えが返ってくるという具合で、傍らの弟は呆気にとられ、兄貴の歴史バカを初めて覗いたようだった。(笑)奥様とは「親鸞」を最後まで読みましょうねと約束。(お互い激動編をよんだところ)おじちゃんとは、さらなる日本の歴史話を次回はしようと、男約束をした。
 
あーメルマガを書きながら、まだ二日酔い気分だ。
 
久しぶりの結婚式だった。でも・・・やっぱり結婚式は苦手だ。(笑)
 

歴史トークの方が楽しかった。
 

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渡部雅泰クレストデジタルズ株式会社 CEO
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